
「NFCを活用した次世代プロモーション」と題して、10月14日(金)岡山国際交流センターにて開催された「第10回 岡山WEBクリエイターズ ~スマートフォン特集~」にて登壇致しましたので、少しばかりレポートを。
テクニカルな内容が半分、プロモーション事例の紹介が半分、前半はデザイナーさんなどには難しい内容であったと思いますが、参加された方々には概ね「難しかったけれども、NFCは面白そうだ」といった感想をいただけたようです。

セッション冒頭では、まず「日本の国内規格Felica vs 世界標準のNFC」と題して「そもそもNFCとは何ぞや?」についてお話しました。どうしても「決済」や「おサイフケータイ」という観点から語られがちなNFCですが、本来、つまり、狭義ではエアプロトコルの規格であること、また、NFC Forumの設立からFeliCaとNFCが現状のように対比されて語られる理由についてお話しました。


そして、Android OSにおけるNFCアプリ開発の基礎として、NDEF(NFC Data Exchange Format)の解説やスマートポスター作成を例に挙げて少しばかりコード解説も行いました。
後半は、NFCを活用したプロモーション事例として、”Coca Cola Village” の事例や、韓国の自動車メーカーであるHyundaiとフランスの自動車メーカー Renaultがモーターショーで行った事例を紹介。また、アメリカのTVドラマ “Rizzoli & Isles” の事例についても紹介しました。
以下、セッション内で流した事例のムービーの紹介です。
まずは、イスラエルで開催されたイベント “Coca Cola Village” での事例。参加者はティーン。入場時にFacebookアカウントをリストバンドへ書き込み、アトラクションやフードコートの入り口などに設置された “Like Box”(ソーシャルプラグインではなく)にかざすという仕組み。Facebookのウォールには参加者のアクティビティがもの凄いスピードで流れていきます。
参加者同士の出会い・交流のキッカケとして、これはとても面白い試みですね。
次に紹介したのは、モーターショーにおけるHyundaiとRenaultの事例。おおよそ、同じようなカラクリで、こちらもやはりFacebookを絡めています。モーターショーのようなイベントでは、来場者はお気に入りの車をデジカメで撮影し、帰宅後にBlogやFacebookへアップするのが従来のスタイルですが、スマートフォンとFacebookが普及していることで、タグをかざしてLikeしたり、その場でFacebookのウォールへポストしたり…するのが現在のスタイル。そのとき、その会場にいる来場者がそのウォールやFacebookページをチェックしたり、来場予定があるユーザがそれをパソコンで見ていたり…
「あっちのブースは面白そうだな」と興味を惹いたり、「面白そうなことやってるな!よし行ってみよう!」という動機付けができたりと、プロモーション手法としてこちらも面白いですね。
そして、もう1つ。女刑事のRizzoliと女検屍官のIslesの二人が主人公のアメリカのミステリーTVドラマ “Rizzoli & Isles” のプロモーション。ショーウィンドウの中に殺人現場を模して「一緒に犯人を捜して、RizzoliとIslesを助けてあげて!」と、視聴者を巻き込んでしまおうというもの。デジタルサイネージとも組み合わせて、街角でショーウィンドウに向かって皆がケータイをかざす様子は、端から見て「何をやってるんだ?」「ちょっと自分もやってみようか」と興味を惹きますし、「ドラマも見逃さないようにしないと!」と、ドラマそのものの認知向上や視聴率向上にもつながりますよね。
従来のQRコードを使ったプロモーションと比較して、カメラや専用アプリを立ち上げる必要やピント併せてQRコードを読み込ませなければならないといった手間がなくなり、老若男女誰でもできる「かざす」というアクション1つで様々な可能性が広がり、ソーシャルメディアとの親和性がとても高いことは、注目すべきポイントです。
まだNFC搭載端末が入手できない(国内3キャリアから正式に販売・取り扱いされていない)ことから、国内での浸透はまだまだ全くではありますが、GoogleやFoursquareといったビッグプレイヤーもNFCの活用に乗り出していますし、とてもタイムリーなことにdocomoさんからNFC搭載端末がリリースされるというニュースが飛び込んできました。
- Galaxy Nexus登場前に、NFCとおサイフケータイの違いを整理
- http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/10/19/galaxy_nexus/index.html
来年辺りには、NFCを活用したプロモーション事例が国内でも多数見られるようになるかもしれませんね。
NFCの今後の動向については、要チェックですよ。
























