WordPressで作成したWebサイトのバックアップ

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  • 公開日 :
  • 投稿者 : 大月 茂樹

何かしらトラブルでWebサイトのデータを消失してしまうと、Webを活用したビジネスそのものがストップしてしまいそこからの収益がゼロになってしまいます。この記事では特にWordPressを使って作成されたWebサイトのバックアップ方法について解説します。

バックアップデータの保管

バックアップデータは物理的に異なる媒体(メディア – ハードディスクやCD-ROM、DVD-ROMなど)へ保存するのが基本です。サーバー上でフォルダやファイルをコピーしてバックアップ扱いされている方も時折いらっしゃいますが、あまり(いえ、全く)意味がありません。そのため本記事では、フォルダ・ファイルをサーバーから手元のパソコンへダウンロードすることでバックアップとしています。

バックアップしたデータは、そのまま手元のパソコンで保管しておいても良いですが、できればバックアップ用のハードディスク(つまり、別のハードディスク)へ保存したり、CD-ROMやDVD-ROMへ焼いて保存しましょう。また、最近ではクラウド上にデータを保管する方法もオススメです。

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作成した年月日ごとにWebサイトのバックアップデータをDropboxで管理している様子

これはDropboxというサービスを利用している様子です。サービスを利用開始しDropboxのサーバーと手元のパソコンとの間の同期設定(手元のパソコンのどのフォルダやファイルをDropboxサーバーで管理するか)を済ませれば、手元のパソコンでフォルダやファイルを追加した際に自動的にDropboxサーバーへアップロードされるようになります。
手元のパソコンのハードディスクが故障しバックアップデータが消失したとしても、Dropboxのサーバーにはデータが保管されているので万が一の場合でも安心です。

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保管されているWebサイトのデータ。ここではブラウザーで利用している様子を示していますが、Windowsであればエクスプローラー、MacであればFinder上でフォルダ・ファイルの操作ができます。

こうしたサービスはDropboxの他にも、SkyDriveGoogle Driveなど多数あるので価格や容量、あなたにとっての使い勝手の良さなど踏まえて適切なものを選択しましょう。

いつバックアップするか?

毎日コンテンツを追加したり、Webサイトを更新したりしているわけではないということであれば、それらを行ったときにのみバックアップをとれば十分でしょう。

一方、毎日更新している、あるいは、ユーザーが投稿やコメントをできるようになっていて毎日コンテンツが増えているというようなWebサイト(サービス)であれば、Webサイトのバックアップは毎日行うべきです。Webサイトへのアクセスが一日中で最も少ない深夜から未明にかけての時間帯の中で、バックアップの時間を決めて行うのが理想的です。

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CPIの共有型レンタルサーバー ACE01に標準で付属している機能 SmartRelease(スマートリリース)で毎日自動的に作成されているバックアップデータを一覧表示した様子。Webサイトのデータは30世代、データベースのデータは10世代まで管理される

しかし、それはかなり大変なことですからオススメしたいのはバックアップサービスが付属したレンタルサーバーの利用です。自動化されているので手間がかからないのが一番のメリットですし、人手による作業のようにミスが発生しません。バックアップサービスの有無でレンタルサーバーの月額利用料は多少上がり下がりはしますが、手間の削減やトラブル発生の迅速な復旧を可能とするための保険として検討する価値は十分にあります。

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WordPressのプラグインに更新があったときの様子。管理ツール内でリンクをクリックするだけでプラグインの更新や有効化が簡単にできるのは良いのですが、WordPress本体のバージョンや導入しているプラグインの組み合わせ、テーマのカスタマイズの内容によっては慎重に行わなければならない場合もあります

WordPress本体の更新、プラグインの導入・更新には細心の注意が必要

特に、WordPressで作成したWebサイトにおいてはWordPress本体の更新、プラグインの導入・バージョンアップにともなう更新を行う前には必ずバックアップを行うことをオススメします。これは以下の理由によります。

  • WordPress本体の更新を行うことで、導入しているテーマやプラグインが動作しなくなることがある
  • プラグイン同士の相性が悪く、プラグインを更新すると他のプラグインが動作しなくなることがある
  • WordPress本体やテーマにカスタマイズが及んでいる場合、
    WordPress本体の更新、プラグインの導入や更新を行った際にWordPressそのものが動作しなくなることがある

プラグインの更新でトラブルが発生した場合、多くはそのプラグインを停止すればとりあえずの対処はできます。しかし、プラグインの停止や無効化、削除などでは対処できない場合もありますし、WordPressそのものが動作しなくなってしまった場合は専門的な知識がなければ対処はまず不可能。WordPress本体の更新は元にもどすことができませんから、細心の注意が必要です。

そうしたときにバックアップをキチンと行っているかいないかが生死の分かれ目となります。WordPress本体の更新、プラグインの導入・バージョンアップにともなう更新を行う前には必ずバックアップを行うようにしましょう。

まとめ

書店へ足を運べばWordPressに関する書籍をたくさん並んでいて、誰でも手に入れ学ぶことができます。レンタルサーバーではワンクリックでWordPressのインストールができるようにもなっています。無料・有料を問わずさまざまなテーマが配布されていて好みのデザインへ変えることができたり、プラグインを導入すれば必要な機能を簡単に導入できたりと、WordPressを導入する障壁はかなり低いと言えるでしょう。

専門知識がなくても誰でも簡単に導入・利用できる環境は整っていますが、その一方で肝心な運用・保守の面が見過ごされています。そこで、この記事では特にWebサイトのデータのバックアップについて採り上げました。

なにもWordPressで作成したWebサイトに限る話ではありません。まだWebサイトのデータのバックアップをされておられないのでしたら、早急に検討してください。Webサイトが止まると、あなたやあなたの会社のビジネスが止まるのですから。

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