コンテンツを分割するときは、次ページへの明示的なリンクで離脱を防ぐ

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  • 公開日 :
  • 投稿者 : 大月 茂樹

コンテンツを分割すれば、最後まで読むことなく半ばで離脱してしまう閲覧者が出て来るのは当然です。しかし、その離脱率があまりにも高かったため改善施策を検討し実施したところ、施策実施前後で次ページへの遷移率に241%の改善が見られたので、その施策内容をご紹介します。

ページを分割するとコンテンツ半ばで閲覧者は離脱してしまう

当サイトの「Web活用チュートリアル」においてアクセス数が多いコンテンツのひとつに、Facebookビジネスアカウントの作成方法に関するものがあります。Googleで「Facebookビジネスアカウント」と検索すると、1位と2位を占めるコンテンツです。

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Googleで「Facebookビジネスアカウント」と検索したときのSERPsの様子。もちろん、パーソナライズド検索はオフの状態

こうしたスクリーンショットを交えての作成方法の解説コンテンツは、概してページがとても長くなります。当該コンテンツもその例に漏れず、当初は1ページとしていましたが、「パソコンで読む(見る)にはまだ良しとしてもスマートフォンで読むにはページが長過ぎる(スクリーンショットが多いので重すぎる、Webページの表示速度が遅い)」と考え、コンテンツを分割し2ページとしました。

コンテンツを分割することにより、コンテンツを最後まで読むことなく1ページ目で離脱してしまう閲覧者が出て来るのは当然です。しかし、その離脱率があまりにも高かったため改善施策を検討し実施したところ、施策実施前後で次ページへの遷移率に241%の改善が見られたので、その施策内容をご紹介します。

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Googleウェブマスターツールで[検索クエリ]を確認した様子。当該コンテンツは関連するキーワードで軒並み1位となっており、高いCTRとなっています

ページャーだけでなく、次ページへの明示的なリンクを作成する

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コンテンツ分割時当初から設置しているページャー

改善施策を実施する前は上図に示すページャーを設置するのみでした。そして、離脱率がとても高いことがわかったのちに実施した施策は、

  • 次ページではどのようなことを記述しているか、それを紹介する簡単な文章(導入文)をページの末尾に加える
  • その文章中に次ページへのリンクを作成する

の2つです。これらを実施した結果が以下の図に示すものです(実際に、当該コンテンツで確認できます)。

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ページの末尾に加えた、次ページの導入文の様子

ページの末尾に次ページの内容を紹介する文章のパラグラフ(段落)を加え、かつ、次ページへのリンクを作成しました。わずかこれだけのことですが、この施策で次ページへの遷移率がかなり改善したのです。

実際に、データを見てみましょう。ランディングページとして当該ページへアクセスした閲覧者が、その後どのような行動をとったか(ページ遷移を辿ったか)を、Google Analyticsの[行動フロー]で確認したものです。

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改善施策実施前の閲覧者の行動フロー

まずは、改善施策実施前の閲覧者の行動フローを見てみます。3,530件のアクセスがあり、そのうち2ページ目への遷移数は230件。わずか6.51%の閲覧者しか2ページ目へはアクセスしていませんでした。

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改善施策実施後の閲覧者の行動フロー

次に、改善施策実施後の閲覧者の行動フローを見てみます。3,520件のアクセスがあり、そのうち2ページ目への遷移数は781件。計算すると22.2%。施策実施前は6.51%だったものが、施策実施後には22.2%へと、上述した本当にわずかな施策で次ページへの遷移率を241%もアップさせることができました。

「離脱率」と混同される用語で「直帰率」があります。似てはいますが、実は全く異なるものですので、キチンと理解をしておきましょう。

離脱率
閲覧しているのが1ページ目であろうと、2ページ目であろうと、10ページ目であろうと、そのページで閲覧者がWebサイトから離脱した割合
直帰率
最初にアクセスしたページのみの閲覧でWebサイトから離脱してしまった閲覧者が占める割合
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MarkeZineさんでの遷移率を高めるための施策

こちらはMarkeZineさんでの遷移率を高めるための施策です。一手間かかりますが、このようにコンテンツ内でのインデックスを作成すると一層遷移率がアップするかもしれません。

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WEBCRE8.jpさんでの遷移率を高めるための施策

また、WEBCRE8.jpさんのようにコンテンツの冒頭でインデックスを示すと閲覧者に強く意識づけられます。

当方でも今後これらの施策を実施し、さらなる離脱率改善につなげたいと考えています。

コンテンツを分割して複数ページへ分けることの是非は、また別の話

コンテンツを分割して複数ページへ分けることはSEO的にはどうか?という話や、スマートフォンでの閲覧を意識するならば、長くても1ページのままにしておく方が本当は良いのではないか?という話は、また別の機会に議論ができればと考えています。

コンテンツ分割時に次ページへの遷移率が悪くて困っている…という方は、ぜひ本記事で紹介した施策を試してみてください。

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