Facebookページで成果をあげるために必要な、たった3つのこと

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  • 投稿者 : 大月 茂樹

Facebookで「いいね!」やコメントを得やすい効果的な投稿の方法がさまざま紹介されていますが、それらは「にわかテクニック」でしかありません。成果をあげたいのであれば3つの基本がキチンとできているかを、今一度見直すべきです。

「にわかテクニック」だけでは成果はあがらない

Facebookで自分の投稿へ多くの「いいね!」やコメントがついたり、Twitterで自分のツイートがリツイートされたりすると、大概の方はうれしいのではないでしょうか。

一個人として利用するならば、ソーシャルメディアを日記のように使ったり、独り言をつぶやいたりするのも良いでしょうし、友達やフォロワーからのリアクションに一喜一憂するのも良いでしょう。しかし、企業や店舗としてソーシャルメディアをビジネス活用するのであれば、商品やサービスの認知向上やブランディング、問い合わせや購入、リテンション、集客といった成果に結びつけなければ意味がありません。


2012年末時点、国内でファン数が多いFacebookページ

昨年2012年は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の中でも特にFacebookがブームとなったことがあり、雨後のタケノコのように企業のFacebookページが増えましたが、多くはその効果を感じられることなく、成果もあがらない…ということなのでしょう、開店休業状態なものが多いのが現状です。

実際に、Facebookページの「いいね!」が増えない、投稿へのリアクションが少ないなど、困っている企業・店舗が多いようです。あなたのFacebookページはいかがでしょうか?

さて、一体なぜ、そのようなことになってしまうのでしょうか?

「投稿時には写真をつけて目立つように!」「季節感のある投稿を!」「投稿の曜日や時刻など、タイミングを考えて!」など、Facebookで「いいね!」やコメントを得やすい効果的な投稿の方法がさまざま紹介されています。しかし、それらは所詮「にわかテクニック」でしかなく、実践したところで本質的な問題解決には至りません。

本当に成果をあげたいのであればそうした「にわかテクニック」を実践する前に、以下の3つのことがキチンとできているかを、今一度見直すべきです。

1. 獲得すべきファンを獲得する

Facebookページを作成したのち、まず最初にやるべきことはファン集めです。しかし、ユーザーにとにかく「いいね!」を押してもらえば良いというものではありません。いくらFacebookページの「いいね!」数を稼いだところで、あなたの所属する企業、あなたの経営する店舗、そして、商品やサービスに興味がないユーザーの「いいね!」なのであれば、全く意味がないと言っても過言ではないでしょう。


Facebookページに「いいね!」したユーザーをファンと呼ぶが、そのファンの中に新のファンがどれだけ存在するか?が極めて重要。

Facebookページを活用して得られる成果は、「いいね!」してくれたユーザーの中に真のファンが存在してこそ得られます。なぜなら、成果へ結びつく顧客や潜在顧客は、真のファンの中にしか存在しえないからです。そうした真のファンの獲得なしに投稿への「いいね!」やコメントなどのリアクションを期待しても、残念な結果となるでしょう。「ファンはたくさんいるのにリアクションが少ない」と感じるのは、真のファンが少ないからです。

以前は、Facebookアプリを使ったキャンペーンや偉人の名言を引用した投稿などで「いいね!」を稼ぐ例を散見しましたが、ビジネスの対象ではないユーザーの「いいね!」を集めたところで何になるでしょうか。もし、以前にそうした施策を実施したFacebookページへ「いいね!」した心あたりのある方は、改めてそのページを覗いてみると良いでしょう。おおよそ今では廃れてしまっています。

また、Facebookページのファンは、あなたの会社や店舗のこと、商品やサービスを応援してくれるのであれば、友達でも良いでしょう。その場合、実際に顧客である人、顧客になりえる人でなくても構いません。あなたの友達は実際の顧客でなくても、あなたを応援したいという気持ちから、あなたのFacebookページをクチコミしてくれたり、Facebookページの投稿を「いいね!」やシェアを通じて拡散してくれます。もしかすると、彼らこそが真のファンであり、アンバサダーかもしれません。

作成したFacebookページを知ってもらうこと、初期のファン集めを目的として、最初はあなたの友達にファンになってもらうのは有効でしょう。ただし、それだけだとFacebookページのファンはあなたの友達ばかりで、よしみでリアクションしてくれている…なことになってしまうことも考えられます。「いいね!」をリクエストする際には、その友達が本当応援してくれるか?を良く考えるべきです。

Facebookページに真のファンがいてこそ交流が生まれ、成果に結びつくのです。真のファンがいてこそFacebookページでのリアクションを通じて、新たなファンを連れて来てくれます。

もし、「いいね!」の獲得を目的として、今何かしらの施策を実施しているのであれば、それにより真のファンを獲得できるのかどうか、今一度良く考え直すべきです。

2. Facebookページの目的を明確にする

Facebookページのファンと一言で言っても、その目的によってファンの定義は異なります。ここでは、圧力鍋を例に挙げてみます。

【販促目的のFacebookページ】
– 目的
圧力鍋の販促 = 買ってもらう
– ファン
圧力鍋の購入を検討しているユーザー、料理好きなユーザー
– ファンが期待する役割
そもそも、普通の鍋と何が違うのか教えて欲しい。たくさんの選択肢がある中でベストなものを購入したいので、購入の後押しをしてくれる、決め手となる情報を手に入れたい。
【ユーザーサポート目的のFacebookページ】
– 目的
圧力鍋のユーザーサポート = 満足してもらい、友人・知人に薦めてもらう、また買ってもらう
– ファン
圧力鍋を購入し、使用しているユーザー
– ファンが期待する役割
日頃のメンテナンスの方法、長持ちさせるコツを教えて欲しい。圧力鍋を使った料理のレシピ、こんなことにも使える!、こんな使い方もある!と、意外な使い方を教えて欲しい。

このように、商品が同じでも目的が異なればファンの定義も異なります。そして、そのファンがFacebookページへ求める役割、つまり、そのFacebookページへ期待する投稿内容も異なるのです。

Facebookページの目的が明確でないからこそ、何を投稿すべきなのかわからなくなり、投稿内容に一貫性がなくなり、ネタ切れを起こします。一方、ファンは期待している情報を得られない不満を貯めていきます。結果としてファンからのリアクションが得られない、ファンが増えない、エンゲージメントを高められない…となり、成果も出ないのです。

企業側の都合で、商品・サービスごとにFacebookページが作成されることが多いようですが、販促が目的なのか、ユーザーサポートが目的なのか、それとも他の目的なのか、残念ながらソコがとても曖昧なFacebookページが多いのが実情です。

成果があがらないと悩んでいるのであれば、今一度考え直さなければならないでしょう。目的を明確にしなければ、成果目標も設定できず、成果を感じることもできません。

3. ファンと交流する

Facebookページの活用において肝心なのは「投稿を通じてファンと交流すること」です。対話とも呼ばれます。

ユーザーのニュースフィードへは、そのユーザーの友達の投稿と「いいね!」をしたFacebookページの投稿が流れます。交流が密な友達の投稿はこぼれることなくニュースフィードへ流れ、疎遠な友達の投稿はニュースフィードへ流れにくくなりますが、それはFacebookページの投稿についても同様です。

つまり、投稿がニュースフィードで表示されファンの目に触れるか?さらにはリアクションしてもらえるか?、そのライバルは同業他社のFacebookページなどではなく、実はそのファンの友達と考えることもできます。

Edge Rank(エッジランク)

Edge Rank(エッジランク)

「Edge Rank(エッジランク)」については知っておいた方が良いでしょう。

あなたの投稿が友達のニュースフィードへ表示されるか?、あなたのFacebookページでの投稿がファンのニュースフィードへ表示されるか?は、Facebook独自の「Edge Rank(エッジランク)」という仕組みによりコントロールされています。

Edge Rankは以下の3つの要素から構成されます。

– 親密度(affinity score)
普段、「いいね!」やコメントなどを通じて、どの程度交流しているか?
– 重み(weight)
その投稿に「いいね!」やコメントが、どの程度ついているか?
– 経過時間(time decay)
その投稿が、どの程度新しいか?

あなたの投稿が友達のニュースフィードへ表示されるか?、あなたのFacebookページでの投稿がファンのニュースフィードへ表示されるか?は、この3つの要素の数値を掛け合わせはじき出された数値から、総合的に判断されるというものです。重要なのは、やはり親密度です。普段交流がないということは関心がないと判断され、投稿が表示されにくくなります。

Edge Rankは2010年に開催されたFacebookによる開発者向けのカンファレンス F8で発表されたもので、最近ではこの3つの要素に加えて「Negative Feedback(ネガティブフィードバック)」という要素が加えられていると言われています。

negative-feedback

Negative Feedbackとは、ニュースフィードに流れて来た投稿を非表示にしたり、スパム報告したりする行為を指します。

「とにかく写真を付けて、ニュースフィードで目立たせる」といったにわかテクニックを使った投稿では、写真と投稿の内容が合致しなければファンは不快に感じるでしょう。「そんな情報は求めていない!」と、ファンによるNegative Feedbackを生み出してしまう危険性があります。

こうした観点からも、安易ににわかテクニックに手を出さず、当記事に示す3つの基本的なことを実践すべきであることは、容易に理解できるでしょう。

Facebookページをビジネス活用するには、投稿を通じて実際のビジネスと同様に親近感や信頼感を獲得しなければなりません。ユーザー同士が友達として交流しているニュースフィードへ、ブログのRSSフィードを利用して自動的に投稿したり、お知らせ的な情報のみを投稿したりするだけでリアクションを得られるでしょうか?親近感や信頼感を持ってもらえるでしょうか?

自明です。あなたのFacebookページでの投稿は、ファンのニュースフィードへ流れなくなります。

Facebookだから、あるいは、ソーシャルメディアだからといって何も特別なことはありません。実際のビジネスと同じ、いえ、それ以上に大変です。もしあなたが、マスメディアに載せる広告と同じような感覚で取り組んでいるのであれば、早急に考えを改めるべきです。

まとめ

  • 獲得すべきファンを獲得する
  • Facebookページの目的を明確にする
  • ファンと交流する

Facebookページでの投稿へのリアクション率を向上させるための施策として、「投稿時には写真をつけて目立つように!」「季節感のある投稿を!」「投稿の曜日や時刻など、タイミングを考えて!」などのような投稿テクニックに力を入れておられる方は多いと思います。

しかし、そもそも今回お話した3つができていないことには、どんなにそうした投稿テクニックを使っても、ビジネスの成果をあげるのは難しいでしょう。そして実際に、多くのFacebookページが成果をあげられずに開店休業となってしまっているのです。

あなたのFacebookページが、今回お話した3つのポイントを押さえて成果をあげられることを期待しています。

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中小企業、個人事業におけるFacebookのビジネス活用については、以下の2冊が参考になります。

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