WordPressで作成したWebサイトの復元

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  • 公開日 :
  • 投稿者 : 大月 茂樹

WordPressで作成したWebサイトのバックアップ」に続く記事です。WordPressで作成したWebサイトをバックアップデータを用いて復元する方法について解説します。

WordPressで作成したWebサイトのバックアップ」に続く記事です。当記事へアクセスされた方は、WordPressで作成したWebサイトの運用・保守について学びたい方のはずです。まだ、前記事をお読みでない方は、まずそちらをお読みください。

さて、不幸にも何らかのトラブルが生じたり、何かしらの理由があるなどしてWordPressで作成したWebサイトを復元(再構築)しなくてはならなくなった場合の手順を本記事では解説します。

以下の手順に従えば復元は可能なはずですが、作業はかなり手間を要します。また、WordPressのカスタマイズの度合いによってはさまざま留意しなければならないことがあり、復元が難しい場合もあります。もし、ご自身では不安だとおっしゃる方は当方へご相談ください。有償でのサポートになりますが、ご期待へ添えるはずです。

当記事では、同じドメイン、同じサーバーでWordPressで作成したWebサイトをバックアップデータから復元する手順について解説します。別ドメイン、別サーバーへWebサイトを移転する場合は、多少手順が異なりますが、参考にはなるはずです。

また、当記事ではロリポップ レンタルサーバーを使ってのWordPressで作成したWebサイトの復元を解説しています。その他のレンタルサーバーをお使いの場合は、そのレンタルサーバーの仕様をよく確認された上で当記事を参考にされ復元作業を行ってください。

なお、当記事の内容は十分に精査していますが、参考にされご自身で復元作業を実施された場合のいかなるトラブルについても、当方はその責任を負いかねます。予めご承知置きください。

WordPressサイトの復元前の下準備、Webサイトをメンテナンス状態にする

Webサイトの復元を行う前に肝心な作業があります。それは、Webサイトのメンテナンス状態への変更です。とは言っても、そのような機能がレンタルサーバーにあるわけではなく、アナログな作業です。

Webサイトをメンテナンス状態にしなければ、Webサイトの復元作業の様子が誰にでも見られる状態となってしまいますし、検索エンジンのクローラーへ「Webサイトに問題が発生している」「ページが存在しなくなった」などの誤解を与え、検索サイトからのトラフィックに悪影響が生じる可能性があります。

以下の手順に従って、Webサイトを必ずメンテナンス状態にしてから復元作業を行なってください。

1. .htaccessファイルをダウンロードしてメンテナンスモードの設定を加える

htaccess-before
サーバーからダウンロードした.htaccessファイルをメモ帳で開いた様子。WordPressの設定次第で内容に多少の差異はあります

FTPツールを使ってサーバーから.htaccessファイルをダウンロードし、メモ帳などで開きます。

ErrorDocument 503 /maintenance.html

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_URI} !=/maintenance.html
RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.(jpe?g?|png|gif)
RewriteCond %{REMOTE_ADDR} !=xxx.xxx.xxx.xxx
RewriteRule ^.*$ - [R=503,L]
</IfModule>
.htaccessファイルへ追加する設定

これがWebサイトをメンテナンス状態とするための設定の内容です。7行目の“xxx.xxx.xxx.xxx”の箇所は、あなたが今インターネット接続で使用しているIPアドレスを記述します。あなたが今使っているIPアドレスを確認するには、Googleで「IPアドレスチェック」と検索してヒットするWebサイト(サービス)を利用すれば良いでしょう。

htaccess-after
上述の設定を.htaccessファイルへ加えた様子

.htaccessファイルへ設定を加えたら上書き保存します。

2. メンテナンス中ページを作成する

あなたのWebサイトがメンテナンス中であることを示すためのページを作成します。上で.htaccessファイルへ追加した設定の1行目に“maintenance.html”という記述がありますが、同じ名前でHTMLファイルを作成します。内容は以下の通りです。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
	<meta charset="utf-8">
	<title>ここへWebサイトのタイトル</title>
</head>
<body>
	<div style='text-align: center;'>
		<p>現在サイトのメンテナンス中です。</p>
		<p>23時ころに復旧の予定です。</p>
	</div>
</body>
</html>
作成するmaintenance.htmlの内容

5行目のWebサイトタイトルの箇所はあなたのWebサイト名へ変更します。9、10行目の文言は自由に変更してください。

3. .htaccessファイルとmaintenance.htmlをサーバーへアップロード

upload-htaccess
Windows用FTPツール NextFTPを使って.htaccessファイルとmaintenance.htmlをサーバーへアップロードする様子。.htaccessファイルは上書き確認が表示されるので[OK]として上書きし、追加した設定を反映させます
maintenance
メンテナンスページが表示された様子

.htaccessファイルとmaintenance.htmlをサーバーへアップロードすると、あなたの他のユーザーからのアクセスは全てメンテナンス中ページへ転送されるようになります。

以上で、Webサイトをメンテナンス状態とすることができました。それでは、実作業を進めていきましょう。

元のWebサイトの削除

delete-files
FTPツールでWordPressのフォルダ・ファイルを一式削除する様子

元のサイトのファイルとデータベースの削除を行います。ファイルの削除にはFTPツールを使います。よくある話ですが、メールでは送れない大きなサイズのファイルの共有などを目的にサーバーへアップしているものがあれば、誤って削除しないように注意しましょう。

ここで、先にアップロードした.htaccessファイルとmaintenance.htmlファイルは残しておきます。これらを削除してしまうと、Webサイトがメンテナンス状態ではなくなってしまいますので注意してください。

delete-database
ロリポップのユーザー専用ページ(管理ページ)の[WEBツール] ⇒ [データベース]から、該当するデータベースを選択して削除を行います

次に、必要に応じてデータベースも削除します。例えばロリポップでは、ひとつの契約につきデータベースを30個まで作成できるので必ずしも削除する必要はありませんが、さまざまな用途でデータベースを作成・利用していてもう作成の余地がない…ということであれば削除します。

複数個のデータベースを作成している場合は、別用途で作成・使用しているデータベースを誤って削除しないように注意してください。

以上で、元のWebサイトの削除(WordPressのアンインストール)ができました。くどいようですが、削除作業を行う前にWebサイトのデータ一式のバックアップを取っておいた方が良いでしょう。「そう言えば、あのファイルをサーバーへアップしていた」ということは良くあるものです。保険と考えて、一手間かけましょう。

次ページから、いよいよWordPressで作成したWebサイトの復元手順を解説します。

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