WordPressで作成したWebサイトの復元

  • 最終更新日 :
  • 公開日 :
  • 投稿者 : 大月 茂樹

WordPressで作成したWebサイトのバックアップ」に続く記事です。WordPressで作成したWebサイトをバックアップデータを用いて復元する方法について解説します。

WordPressサイトの復元手順

1. WordPressのインストール

install-wordpress
最近ではワンクリックでさまざまなツールをインストールできる機能がレンタルサーバーへ付属しています。ここで使用しているロリポップのレンタルサーバーでも、WordPressをはじめとするさまざまなツールをインストールできる機能があるので、それを利用します。
ユーザー専用ページの[簡単インストール] ⇒ [WordPress]からインストールします

新規にWordPressをインストールします。レンタルサーバーに付属している「簡単インストール」などの機能を利用してインストールすれば、手間がかからずミスもないでしょう。

ただし、簡単インストール機能を使ってWordPressをインストールする際には、「WordPressサイトの復元前の下準備、Webサイトをメンテナンス状態にする」で加えたメンテナンス状態にする設定を一旦無効にしなければならない場合があります。実際、当記事で解説に使っているロリポップ レンタルサーバーに付属している簡単インストール機能では、以下のように設定を一旦無効にしてやらなければ、WordPressのインストールに失敗します。

#ErrorDocument 503 /maintenance.html

#<IfModule mod_rewrite.c>
#RewriteEngine On
#RewriteCond %{REQUEST_URI} !=/maintenance.html
#RewriteCond %{REMOTE_ADDR} !=114.191.205.249
#RewriteRule ^.*$ - [R=503,L]
#</IfModule>
各行の先頭に“#”を加えてやると、その行の内容は解釈されません
wordpress-install-failed
メンテナンス状態にする設定が有効なままで簡単インストール機能を使ってWordPressをインストールすると、このようにインストールが失敗します

ですので、一旦メンテナンス状態にする設定を無効にしてから、簡単インストール機能を実行します。インストールは15秒程度あれば終了します。インストールが完了したら、メンテナンス状態にする設定を再び有効にし、作業を継続します。

new-wordpress
「簡単インストール」機能を利用してWordPressをインストールした直後の様子

2. ファイルのバックアップデータをサーバーへアップロード

WordPressをインストールし終えたら、ファイルのバックアップデータをサーバーへアップロードします。バックアップしているデータは、

– wp-content/uploadsフォルダ
投稿用にアップロードした画像ファイルなどが保存されているフォルダ
– wp-content/themesフォルダ
WordPressのテーマが保存されているフォルダ
– wp-content/pluginsフォルダ
WordPressのプラグインが保存されているフォルダ

の3つです。

これらバックアップデータについては、前記事「WordPressで作成したWebサイトのバックアップ」を参照してください。

upload-uploads
手元にあるwp-content/uploadsフォルダのバックアップデータをサーバーのwp-content/uploadsフォルダへアップロードします
upload-themes
手元にあるwp-content/themesフォルダのバックアップデータをサーバーのwp-content/themesフォルダへアップロードします。
アップロードするのは、実際に使用していたテーマのフォルダのみで十分です。WordPressに標準で付属しているテーマ、例えばバージョン3.8であれば twentytwelve / twentythirteen / twentyfourteen のフォルダはアップロードする必要はありません
upload-plugins
手元にあるwp-content/pluginsフォルダのバックアップデータをサーバーのwp-content/pluginsフォルダへアップロードします。
アップロードするのは、実際に使用していたプラグインのフォルダのみで十分です。先のWordPressの新規インストール時に併せてインストールされているプラグインについてはアップロードの必要はありません

3. テーマを有効化

WordPressを新規インストールした直後は標準のテーマ(バージョン 3.8であればTwenty Fourteen)が有効になっているので、元のサイトで使っていたテーマへ切り替えます。

activate-theme-1
WordPress管理ツールのメニューから、[外観] ⇒ [テーマ]を選択します
activate-theme-2
元のサイトで使っていたテーマの[有効化]ボタンを押して、テーマを有効化します

4. プラグインを有効化

WordPressを新規インストールした直後は全てのプラグインが無効となっているので、利用するプラグインをひとつひとつ有効化してやります。

activate-plugins-1
WordPress管理ツールのメニューから、[プラグイン] ⇒ [インストール済みプラグイン]を選択します
activate-plugins-2
利用するプラグインの[有効化]をクリックして、プラグインを有効化します。有効化するプラグインのチェックボックスをチェックして、一括で有効化すると手間を省けます

5. 各種設定の復元

WordPressの管理ツールのメニュー [設定]において、WordPress本体やプラグインのさまざまな設定ができますが、これらの設定はひとつひとつ元のサイト設定と同じように手作業で復元します。

permalink-setting
[設定] ⇒ [パーマリンク]の設定の様子。これら各種設定は復元されないので、手作業で復元します

6. データベースのバックアップデータをインポート

最後に、データベースのバックアップデータをインポートします。

データベースのバックアップデータについては、前記事「WordPressで作成したWebサイトのバックアップ」を参照してください。

wordpress-import-1
WordPress管理ツールへログインし、メニューから[ツール] ⇒ [インポート]を選択します
wordpress-import-2
インポート元を問われるので、[WordPress]を選択します
wordpress-import-3
WordPressのバックアップデータをインポートするには、インポートツールが必要です。右上にある[いますぐインストール]ボタンを押してインストールします
wordpress-import-4
インストールを終えたら、[プラグインを有効化してインポートツールを実行]をクリックします
importer-1
インポートツールの画面が開いたら、[参照…]ボタン(Windowsの場合)や[ファイルを選択]ボタン(Macの場合)を押してデータベースのバックアップファイルを選択します。
画面の表示が英語ですが、がんばって手を進めましょう
importer-2
データベースのバックアップファイルを選択して[開く]ボタンを押します
importer-3
ファイルを選択し終えると、[ファイルをアップロードしてインポート]ボタンを押せるようになります。これを押して次へ進みます
importer-4
ユーザーの割当を行う画面が表示されます。元のWebサイトのユーザー(投稿作成者)を新しいWebサイトのユーザーへ紐づけてやります(もしくは、ここで新規にユーザーを作成)。“Download and import files attachments”のチェックボックスは必ずチェックします。[submit]ボタンを押すと、データベースのバックアップデータのインポートが実行されます
importer-5
“Have fun!”と表示されれば、データベースのバックアップデータのインポートは終了です

7. Webサイトの確認

restore-contents-done
Webサイトのトップページへアクセスすると、Webサイトが復元されていることを確認できるはずです

Webサイト内の各ページへアクセスし、リンクに問題がないか?画像が表示されていない箇所はないか?など確認します。

メンテナンス状態を解除してWebサイトを公開

#ErrorDocument 503 /maintenance.html

#<IfModule mod_rewrite.c>
#RewriteEngine On
#RewriteCond %{REQUEST_URI} !=/maintenance.html
#RewriteCond %{REMOTE_ADDR} !=114.191.205.249
#RewriteRule ^.*$ - [R=503,L]
#</IfModule>
各行の先頭に“#”を加えて設定を無効にします。削除しても構いませんが、今後
何かしらWebサイトのメンテナンスをする際にまた活用できるので、残しておくと良いでしょう

何も問題が見つからなければ、メンテナンス状態を解除してWebサイトを公開します。

まとめ

本記事の冒頭でも記しましたが、復元作業にはかなりの手間を要します。また、WordPressのカスタマイズの度合いによってはさまざま留意しなければならないことがあります。特に、Web制作会社へ依頼して作成したWordPressサイトは、WordPress本体のプログラムへ手が入れられていることが多く、前記事「WordPressで作成したWebサイトのバックアップ」と本記事の解説内容だけではバックアップが不十分、また、復元が困難であることがほとんどでしょう。

そのような場合は、無理をせず依頼したWeb制作会社などへ依頼するのが適切です。有償ですが、当方でも日頃の運用・保守を含め、Web活用に関連するさまざまな支援を実施していますので、今不安をお持ちの方は気軽にご相談ください。

なお、前記事でも記していますが、バックアップをキチンと行っていなければ復元はそもそも不可能です。「まだ…」というあなたは、まずWebサイトのバックアップからはじめてください。

この記事の続きを読む

オススメ書籍をAmazonで購入

中小企業、個人事業におけるWordPressを使ったWebサイト制作・運用については、以下の2冊が参考になります。

この記事の著者